趣旨

わが国における自然災害は毎年各地で生じており、その種類は地震、土砂災害、風水害、雪害など多岐にわたります。被災地支援に関連する学会の報告では、災害直後の人命救助や避難所支援等をはじめ、その後の長期的な地域生活支援や精神的側面のアプローチなど、多面的な支援の必要性を指摘しています。このような背景の中で、音楽の側面でも多くの団体が被災地に支援しており、例えば東日本大震災に伴う支援では現在においても継続している団体があり、依然として長期的な支援が求められています。近年では、NPO活動に大きな期待が寄せられ、行政、企業につづく第三のセクターとして、その機能を果たすことが望まれています。

私たちは、自然災害に伴って壊れた楽器を修理するために、被災地外から支援することを目的とし、平成24年6月に市民参加型の楽器修理支援に向けた団体を立ち上げました。以来、東日本大震災の被災地を中心に楽器修理の支援を実施しております。

今般、これまで培ったチャリティコンサート等の収益事業を通しての被災地の楽器修理支援を、より多くの被災地の方々に提供するため、特定非営利活動促進法に基づく法人格を取得することとし、NPO法人うにとろを設立することといたしました。

私たちは、NPO法人格取得後も、被災地の楽器及び音楽にまつわる設備の修理と音楽活動促進の支援をすることによって、人々の音楽を守ることに貢献し、音楽にまつわる災害支援と音楽活動の増進を図ってまいります。豊かな日本の芸術音楽とともに実りある21世紀を実現しましょう。

事業

当法人は、自然災害が生じた被災地の人々に対して、被災地外でのチャリティコンサート事業等の活動を通して、楽器及び設備の修理と音楽活動支援の事業を行い、被災地における音楽の災害支援及び音楽活動の増進に寄与することを目的としています。

この目的を達成する為に、当法人は以下の事業を行います。

(1)特定非営利活動に係る事業
①被災地の楽器及び音楽にまつわる設備の修理及び音楽活動支援の事業
②被災地の楽器及び設備の修理に係る教育研修事業
③被災地の楽器及び設備の修理に係る調査研究及び情報収集
④被災地の楽器及び設備の修理に係る会報及び出版物発行事業
⑤その他この法人の目的を達成するために必要な事業

(2)その他の事業
①チャリティコンサート事業
②ホームページ事業
③物品販売事業

これらの事業を通して、下図のイメージのように、全国の楽器店等と連携し、
楽器及び設備の修理支援事業、音楽活動支援を行って参ります。

NPOと全国の楽器店、受益者の関係

設立年度(2021年)の事業スケジュールは、ロードマップをご参照ください。
皆様の御支援を宜しくお願い申し上げます。

なぜ「うにとろ」?

NPO法人うにとろの前身となる任意団体 “うにとろみちのく応援プロジェクト” の活動は、平成24年、富岡ヤスヤ氏プロデュース”うにとろみちのくプロジェクト”の有志メンバーにより始まりました。
うにとろプロジェクトの”ウニやトロを遠慮せずに頼め!遠慮せずに自分の音楽を思い切り楽しもう”というコンセプトは自分自身を輝かせることと社会に貢献することの両立を目指す我々に深く根差すものであり、ウニとトロのカラーリングはNPO法人うにとろのロゴマークにも取り入れられています。
NPO法人うにとろの会員は、うにとろプロジェクトのメンバーである必要はありません。広く手を取り合い、共に活動していきましょう。