はじめに

2024年11月24日、石川県七尾市にてNPO法人うにとろ主催・開進堂楽器共催による、管楽器の無料健康診断事業を開催しました。
震災が起きて10か月という背景、楽器の健康診断の希望者が比較的参加しやすい場所、現地での活動を少しずつ再開している場所などを総合的に考慮し、七尾市文化ホールの一室をレンタルして事業を行いました。実際の楽器メンテナンスの様子を一部ご紹介します。

(※本内容は月刊誌「月刊エレクトーン 2025年3月号」に掲載された内容と同じものです)

2024年11月24日、石川県七尾市にてNPO法人うにとろ主催・開進堂楽器共催による、管楽器の無料健康診断事業を開催しました。
震災が起きて10か月という背景、楽器の健康診断の希望者が比較的参加しやすい場所、現地での活動を少しずつ再開している場所などを総合的に考慮し、七尾市文化ホールの一室をレンタルして事業を行いました。実際の楽器メンテナンスの様子を一部ご紹介します。

(※本内容は月刊誌「月刊エレクトーン 2025年3月号」に掲載された内容と同じものです)

活動内容

Aさん:フルート

七尾市在住の高校 1 年生。高校の部活で使っているフルートで、12 月にアンサンブルコンテストに出場予定でしたが、キイが正しく動かない部分があり困っていたとのこと。

メンテナンスは 30 分程で完了。実際に演奏して音を確認してもらった所、「困っていたキイ部分が直った!」と笑顔で話してくれました。これで、来週のアンサンブルコンテストにも出場する!と、大会への意気込みも教えて頂きました。

分解されたフルートは初めてみたので、興味深かったです。出なかった音もでて、すっきりしました(Aさん)

Bさん:クラリネット

七尾市在住の女性。高校生の時に買ってもらった楽器を、ずっと押し入れにしまっていた。もう一度音が出せるなら、また演奏してみたいと思って、今回依頼したとのこと。メンテナンス中、関東に住んでいた当時のエピソードや取り組んでいた音楽に関する思い出などを教えていただきました。

メンテナンス時間は、およそ45分。ガスバーナーを使って接着剤を溶かす工程や、分解してパーツだらけになったクラリネットを見て、Bさんもびっくり!

しかし、その後あっという間に組み上げられ、 カップやパッドの調整が完了。しっかりとした音が出るのを確認しました。懐かしい思い出のある楽器が復活したことの喜びと、今回をきっかけにまたクラリネットを楽しみたいというコメントをいただきました。

懐かしい思い出にある楽器を復活させていただきありがとうございます。これを機にまたクラリネットを楽しみたいと思います。(Bさん)

最後に

NPO法人うにとろを設立してから、これまで3年半。エレクトーンのチャリティライブを継続して開催することで被災地支援の想いと力が集まり、初めて被災地の音楽支援の事業を行うことができました。

今回、その人にとってなじみのある楽器が再び音色を取り戻したことの嬉しさや、音楽活動ができることの喜びに立ち会い、想いを共有させていただいたことで、「人にとっての音楽の大切さ」という言葉の本質的な意味について、あらためて確認することができました。当法人のイベントにご参加いただきました皆様、当法人の活動にご支援をいただきました皆様、石川県七尾市の音楽支援事業にご尽力いただきました開進堂楽器の皆様に、心より感謝申し上げます。

今後、ますます支援の輪を拡大し、全国各地の楽器や音楽活動にそっと寄り添える団体として、活動を継続して参ります。ホームページやSNSでも幅広く情報発信しますので、引き続き皆様のご理解・ご支援をよろしくお願いいたします!

(NPO法人うにとろ 会長 雄鹿賢哉)

場所、協賛

場所:七尾市文化ホール
〒926-0021 石川県七尾市本府中町

協賛:株式会社開進堂楽器 様

この記事を書いた人

  • 雄鹿 賢哉

    秋田県出身。うにとろみちのくプロジェクト2006、2007参加。NPO法人うにとろの活動を行いつつ、音楽療法をテーマにした研究に取り組んでいる。 代表的な論文に、「音楽聴取における生演奏の有用性と評価手法の検討」、「ある脳卒中を呈したピアニストの復職への取り組み〜音楽表現におけるリハビリテーションの役割について〜」がある。